JCI 公益社団法人 霧島青年会議所

2021年度 理事長所信

理事長 前田 大悟

2021年度スローガン

「和を以て貴しと為す」

~自覚と覚悟をもって考動しよう~

《はじめに》

 「和を以て貴しと為す」
「和」とは和(やわらげる)状態であり、一部の人間の意見が出され、その意見に沿って物事を決めるのではなく和らげる状態を生み出し、皆の意見を聞き入れ物事を決議すること。そして、互いに敬い仲睦まじく論じ合えれば、おのずから物事は筋道に叶いどのようなことでも成就する。これは聖徳太子が制定した十七条憲法第一条の一文です。
 これまでJCI霧島は、地域の実情をもとに様々な問題や課題に対して、会員一人ひとりが向き合い多くの声をまとめ上げ、改善策を立案し事業構築を行い、我々が思い描くまちのために活動・運動を展開してきました。新型コロナウィルスの蔓延により、社会情勢は混沌とした誰もが不安になる時代となり、誰ひとり取り残さない光明を見出すには、偏見や体裁に囚われず誠意をもって物事に向き合い、会員一人ひとりが多様な意見を出し合い、互いを尊重し合う姿勢が「和」となり「絆」を生み出し、JCI霧島が強く柔軟性のある組織となり、新たな価値観をもって、社会課題の解決に向けた活動・運動が必要です。私たちが、現状を悲観的に捉えずに、変革を行う絶好の機会であると受け止め、多様な意見を受容できる組織体制を構築し、会員一人ひとりが寛容な感性で事業を実施し、目的実現を成し遂げましょう。そして、JCI霧島が熱い想いを地域・社会に伝播し、我々の住み暮らす地域の発展に向け、「和を以て貴しと為す」の精神で自覚と覚悟をもって一歩ずつ踏み出して考動します。その一歩がこの地域の未来の新たな礎となると信じて。

《能動的な組織へ進化》

 JCI霧島は、「明るい豊かな社会」の実現に向け、志を同じくする青年経済人が青年会議所という仕組みを通じて互いに力を合わせ、地域・社会をより良く変革していく組織です。青年会議所は、これまで様々な変革を行い、成果を挙げるとともに、多くの経験を積み重ねてきました。会員の能力を高め、組織の資産として蓄積してきましたが、同時に生じる不合理さの弊害から、疲弊し消耗する会員を生んできたことも否めません。そのため会員相互の連携と会員間での意思統一が弱まり、組織が硬直した状況が組織力を低下させる一因となっています。会員一人ひとりが自立的且つ主体的である組織へとなり、会員同士が尊重し合う連携体制を整え、会員全員が柔軟性を兼ね備え、意思統一された組織目的をもって、運動を推進できる強固な組織基盤を確立する必要があります。
 意思統一された組織目的をもって運動を推進するために、最高意思決定機関である総会が、JC運動を根底から支える位置づけである重要性を明確にし、組織内に周知と理解を促し運営を行います。そして、会員同士が尊重し合うことで絆を深め、連携体制を構築します。また能動的な組織へなるために、これまでの組織運営に依存することなく、JC活動の本質的な部分をしっかりと見定め、組織運営の改革を行うことで、時代に即した組織運営体制を構築します。JCI霧島の組織目的とビジョンを会員全員で共通認識し、尊重の念をもって協働することで、想いが一つとなり、時代に即した新たな組織基盤が確立され、能動的に考動できる組織へと進化すると確信します。

《地域社会を牽引できるひとづくり》

 昨今の新型コロナウィルスを起因とする混乱は、世界中のあらゆる人に恐怖を与え、社会的・経済的危機を引き起こして、我々の住み暮らす地域に多大な影響を与えています。我々青年経済人はこれから先、この地域のリーダーを担う立場として、この危機的状況の中で生きるためには、高い当事者意識を持ち、この混沌とした時代を生き抜く確固たる信念と実行力が必要です。
 確固たる信念と実行力を持つために、自分自身を俯瞰的に見る訓練を行い、何かを成就できる行動力と先を見通す考察力を身につけます。その思考は、自分だけの成長だけではなく、常に相手の身になって考動することで周りに様々な好循環をもたらします。そして、自分の明確なイメージを達成することができる実行力を身につけ、繰り返し反復し習慣化することで実行力が実力となります。この地域を担う会員一人ひとりが、自己研鑽の機会を通じて、地域社会を担うリーダーとしての自覚と覚悟を兼ね備え、地域社会の発展に向け牽引できる人財となると確信します。

《共感の輪を広げる戦略的広報》

 2019年よりJCI霧島の運動を効果的に発信するための広報を重要化し活動・運動してきました。効果的な広報を継続的に行う基礎を確立し、よりターゲットに合わせた情報を発信する広報戦略計画書を作成し広報活動してきましたが、未だ多くの人びとに認知されておらず、これからも継続的な情報発信が必要です。JCI霧島が影響力をもち、地域社会の課題を解決する組織となるには、地域・諸団体をつなぎ、組織の存在価値とこの地域のニーズに即した情報を発信する必要があります。
 JCI霧島の定期的な活動報告、事業内容の周知と集客アップにつながる広報など一年間の戦略的広報を考案します。そして、広域エリアの地域課題について、様々なカテゴリーのテーマを選定し、この地域の団体・企業とタイアップした広報活動を行います。我々が様々な媒体を通じてプレスリリースを行うことで、時代に即した新たな価値を創出し、戦略的な活動・運動を発信することにつながります。そして、JCI霧島の活動・運動が周知され、共に推進してくれる仲間が増え、共感の輪を広げることにつながると確信します。

《和を以て考動できる仲間づくり》

 新型コロナウィルス感染症の流行下、未曾有の変化が社会に生じている中、JCI霧島の活動・運動が困難な状況となり、会員拡大の動きを大きく停滞させています。しかし、この状況を悲観に暮れて厭世的になっていては「明るい豊かな社会」の実現はできません。組織を力強く永続させるためには、全会員でJC運動に対して理解と拡大意識を高め、和を以て取り組むことが重要です。
 そのためには、全会員で共通認識をもち、適材適所の役割で仲間づくりを行える戦略的な会員拡大計画を考案します。そして、多様化している現代で、互いに価値観の違いで壁をつくらず、共感できる新たな価値観を創出します。そして、会員一人ひとりが当事者意識を持ち、自覚と覚悟をもって考動し、志を同じくする仲間をつくります。様々な想いをもった仲間を増やしJCI霧島メンバーとしてのベクトルを合わせ、共感の輪を広げることで、地域社会の課題を解決できる力強い組織になると確信します。

《自らの意思で未来を創造する青少年の育成》

 AI技術の進展やグローバル化、不透明な社会情勢など様々な社会構造の変化が起こっている昨今の時代変化を背景として、これからの時代を生き抜くために必要な力を身につけ、社会に貢献する人財を育成することを目指す教育改革が進められています。このような社会構造の大きな変化が予想される時代においては、先を予測することは難しいのが現状です。どの選択が正しいのか、判断が難しい中で未来を切り開いていくには、他人任せではなく自らの考えで未来を創造することのできる青少年の育成が必要です。
 そのためには、他人任せではなく自分の考えをもち自らの意思で、できないことへも積極的に挑戦しなければなりません。試行錯誤の中から小さな成功体験を積み重ね、一生の自信となることで、実行力が身につき、自らの意思で未来を創造することのできる青少年の育成につながり、混沌とした時代を生き抜くことのできる大人へ成長すると確信します。

《自律的好循環の確立》

 JCI霧島はこの地域社会の課題を解決していくために青少年・まちづくりの事業を実施してきました。しかし、本格的な人口減少社会に突入しており、減少は止まることなく超高齢化社会の到来とともに、我々が住み暮らすまちは、様々な課題と問題に直面することになり、次代を担う子供たちに大きく伸し掛ります。我々が住み暮らすまちを愛し、誇りとし、率先して行動を起こしてまちを創造するには、持続可能な地域を目指す共通目的で一貫性をもって多くの市民に伝え、姶良・伊佐地域を活動エリアにしている団体企業との連携を図り、様々な課題と問題を克服し、子供と大人が自ら主動できる仕組みをつくる必要があります。
 2020年度、「自らの意思で未来を創造する青少年事業」で示せた事例を戦略基盤として、SDGsが目指す誰ひとり取り残さない社会実現に向け、様々な団体・企業と密接に連携・協働し、持続可能な経済社会を創出できる事業構築を行います。そして、この地域 における今の大人から将来の世代にバトンタッチできるまちづくりと地域活性化に向けた取り組みを進め、持続可能な開発目標に向けての考動が、自律的好循環を生み出し、この地域に住み暮らす全ての市民が活躍できるまちになると確信します。

《おわりに》

 青年会議所の、最上位目標は明解であり、綱領にある「明るい豊かな社会を築き上げよう」であります。しかし、和を以て活動・運動を行わなければ何も生むこともなく、共感は得られず、私たちのビジョンを成し遂げることはできません。JCI霧島メンバーであることに自覚と覚悟をもって、メンバー全員の「絆」を大きな「和」として力を合わせ、「和を以て貴しと為す」の精神で考動することで、能動的且つ地域社会を牽引できる組織を確立します。JCI霧島の存在価値を高め、私たちの熱い想いが伝播され共感の輪が広がり、このまちの未来を創ることへつながると確信します。

【基本方針】

能動的な組織へ進化
地域社会を牽引できるひとづくり
和を以て考動できる仲間づくり
共感の輪を広げる戦略的広報
自律的好循環の確立
多様な学びを提供できる組織運営